DJ QUIETSTORM

(中目黒薬局)

アメリカ生まれ、東京中目黒代表。ヒップホップDJ。
卓越したスキルによるDJ活動/楽曲制作は、長年日本の最深部に多大な影響を与え続けている。オリジナリティ溢れるDJプレイは、他の追随を許さない。知ってる人はかなり知ってる、知らないとちょっと心配なトーキョー・モスト・アンダーグラウンド。
「もしヒップホップが動き続けて次の次元に突き抜けることについてだとしたら、DJ QUIETSTORMの軌跡を知ることは、日本のヒップホップと人々の音楽の持つ可能性を知ることだ。一つのビートから次の別のビートへ変わっていくことをフロアで耳と躯で受け止めながら、心と精神が段階的に高くどんどん自由になっていくのがヒップホップの音楽的経験の真骨頂で、勇敢なDJ QUIETSTORMは幾つもの世界に足をかけながら、希有にもそのような運動を持続してきただけなく、彼自身が体現してきた。
10代の頃に、体育館いっぱいのハウスミュージックパーティの聴衆にヒップホップをプレイして空間全体をワイルドに撹乱していた頃から、21世紀の東京のド真ん中のクールなラウンジでも、彼はジャンルレスの音楽をプレイして人々を動かす術を自家薬籠中のものとした。そういえば、その昔の別名“中目黒薬局”。」

文: 荏開津広 (ヒップホップ運動人/DJ/翻訳)